検査結果の見方

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011-209-5450
心電図検査(安静時)結果の見方
不整脈や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の発見に役立ちます。
 
心電図
左軸偏位
正面から見て左に心臓の電気軸が傾いた状態。健康な人でも肥満や妊婦、高齢者で見られることがあります。
(電気軸:心臓の筋肉が収縮する時に発生する電流の方向のこと)
右軸偏位
正面から見て右に心臓の電気軸が傾いた状態。健康でも小児や痩せている人で見られることがあります。
(電気軸:心臓の筋肉が収縮する時に発生する電流の方向のこと)
右室肥大
肺疾患や心臓弁膜症、先天性心疾患などで心臓の右室の心筋が厚くなったり、右室が大きくなっている時に見られることがあります。
左室肥大
心臓弁膜症や高血圧や心筋症などで心臓の左室の心筋が厚くなったり、左室が大きくなっている時に見られることがあります。
I度房室ブロック
心臓内部の電気の流れが通常より遅い状態です。
II度房室ブロック
心臓内部の電気の流れが時々途絶える状態です。ウエンケバッハ型とモビッツⅡ型の2種類があります。
心疾患が原因のことがありますので、検査が必要な場合があります。
Ⅲ度房室ブロック
心臓上方の心房から心室への電気の流れが途絶えた状態です。
心房と心室が個々に独立して電気を発生します。人工ペースメーカによる治療が必要になります。
WPW症候群
心房と心室の間に副伝導路という電流ルートが余分にあり、そこを流れています。
動悸発作を起こすことがあり、その場合は治療が必要です。
右脚ブロック
心臓の刺激の伝導は心臓下部(心室)では右脚と左脚に分かれますが、その伝導路のなかの心臓の右側部分(右脚)で伝導が障害された状態です。
心疾患が原因のこともありますが、特に原因が無い場合も多くみられ、その場合は、治療を必要としません。
左脚ブロック
伝導路のなかの心臓の左側部分(左脚)で伝導が障害された状態です。
心疾患が原因で起こることがあるので、原因を調べる検査が必要な場合があります。
上室性期外収縮
心臓の上部から余分な電気が発生して心臓を刺激する状態をいいます。
種々の心疾患のほか、緊張、興奮、ストレスなどで起こることもあります。
動悸を感じる場合や頻回にでる場合は治療が必要となることがあります。
心室性期外収縮
電気の発生源が通常ではない心室部位から、通常のリズムよりも早く発生した状態をいいます。
種々の心疾患や、健康な人でも興奮、喫煙、過労の時などに見られます。
出現頻度や原因、病状によっては治療が必要となることがあります。
洞性徐脈
正常な心電図波形ですが、心拍数が1分間に49回以下のものをいいます。
洞機能不全のときのほか、健康な人でもスポーツをよく行っている人でも見られます。
洞性頻脈
正常な心電図波形ですが、心拍数が1分間に101回以上のものをいいます。
発熱、甲状腺機能亢進症などの病的状態のときのほかに、健康な人でも緊張状態や運動後にも見られます。
心房細動
心臓の上の部分にある心房が無秩序に不定の興奮を起こしている状態です。
脈が速くなったり遅くなったり、乱れたりします。
高血圧や心疾患、甲状腺機能亢進症が原因となったり、血栓症の原因となったりしますので、治療が必要です。
T波平低
心電図波形のうちで通常は山型をしているT波が平らになった状態です。
多くは心臓筋肉に負担がかかった状態や障害により起こります。
高血圧や健康な女性でも見られることがあります。
陰性T
心電図波形のうちで通常は山型をしているT波が谷のようにへこんだ状態です。
多くは心臓筋肉に負荷がかかった状態や障害(高血圧や狭心症など)によりおきます。
ST上昇
心電図のSTと呼ばれる部分が通常より上がっている状態です。
心筋炎、心筋梗塞、ブルガダ症候群のときに現れます。健康な若年者でも見られます。
ST低下
心電図のSTと呼ばれる部分が通常より下がった状態です。
心臓筋肉での血液の流れが悪い場合や、心臓の筋肉が厚くなった心筋症などで起こります。